ロードバイクのタイヤやホイール、スポークについて

ロードバイクについているタイヤは、普通「クリンチャー」と呼ばれているタイプのようだ。タイヤについては欧州各国、米国などでそれぞれ別個に開発されているようで、世界各国入り乱れて各種の表記が存在している。

サイズの表記は、仏国式であったり英国式であったり、マウンテンバイクが出てきたために米国の規格が入り込んだりしているので、インチやメートル、分数表記などで、全く統一感がない。

だいたい、空気圧についての表記も実に多種多様だ。現在、市場に出回っている一般的なロードバイクが履いているタイヤについて、頭に入れておけば間違いない、との思いで整理してみた。

先ず、タイヤの種類は「クリンチャー」と呼ばれるモノ。単語の意味するところは「釘を留める人、ボルトの締め付け工」とある。動詞でモノを締めつける意味があるので、何となく意味合いは理解できる。

で、何を締めつけるのかと言えば、中に入っているチューブかリムだろう。チューブとタイヤが別物で、タイヤの円周両端部(ビード)をホイールのリムの内側にはめ込んで(クリンチして)使用する、とのこと。他に何があるというのだ。調べれば、チューブラーとかチューブレスとかエアーレックスとかあるみたい。

リム形式としてはW/Oと呼ばれるモノらしい。W/Oとはワイヤードオンのことで「イギリス、フランス規格のもので、タイヤのビード部に鋼製、またはケブラー製のワイヤーがあり、これがリムにはまり込むことでリムにタイヤが保持される。

狭義には英国規格のものをW/Oと呼び、フランス規格のものはクリンチャーと言う場合もある。英国規格のものはインチの分数表記されることが多い。フランス規格はミリ表記とあり納得できる。日本では、仏国式のミリ表記が普通で、子供の頃の自転車のサイズ、25インチとか26インチとかは使われていない。バルブも仏国式で、専用の金口がついた空気入れを使っている。

ロードバイクのメンテナンスを紹介するどの本を見ても、パンク修理にかなりのページを割いている。まるで、メンテナンスの基本はパンク修理からだ、みたいな感じだが、あれは、全てリム形式W/Oの物を前提としている。

ということは素人さんが乗るロードバイクの殆どはこのタイプであるということだ。加えて、基本的にタイヤはパンクしないように思う。だって、路上でパンク修理してる人なんか見たことない。一応予備のチューブと工具はサドル・バッグの中に常に持ってるけど、使うチャンスは一度も来ていない。タイヤの寿命を過ぎて、摩耗しきってもしつこく使うとパンクしてくれるのかしら。

タイヤの路面に接する部分(トレッドと言うらしい)には、車のような溝がない。今履いている安物には申し訳程度にヤスリほどのボツボツがあるが、当初の物は完全に丸坊主だった。

タイヤの転がり抵抗については良く理解できない所があるが、滑らない材質でなければタイヤとしての性能がなくなっちゃう訳で、摩耗性との問題からその材質が決まるのだと思う。あんな細いタイヤに自動車のタイヤのように溝など切れるはずもなく、材質そのものに摩擦抵抗を持たせているのだと思う。天然だか合成だかのゴムが主たる原料のようだが、摩擦抵抗が大きければ摩耗性は低くなるような気がする。

ホイールは、タイヤが巻き付いているリム、中心のハブ、スポークで構成されている。
最近ではリム、ハブ、スポークを一体化してしまったコンポジットホイールなどもあるみたいだ。

後輪はハブの左右から出ているスポークの長さが微妙に違うのだ。なんだか微妙に凄いことになっているようで、知的好奇心をくすぐられるのだ。スポークには引っ張りのテンションがかかっているはずで、ハブから出ている全てのスポークがリムを均等に引っ張り、リムそれ自体は圧縮されている機構なはずだ。

スポークは当然のこととして圧縮力は負担していない。その代わりに、かなり強烈な力で引っ張っていないと、走行中の各種の応力や人の体重、自転車の車重などを負担できないだろうことは容易に推察できる。調べてみると、面白いことが色々判ってくる。

スポーク張力だけど、スポークには所定の初期張力を均等に与えることが重要なことは当たり前で、でないと、リムが振れることとなっちゃう。で、張力はスポーク張力計で測るらしいんだけど、実際にスポークをはじいて音の周波数で調べたりもするみたい。この辺が面白い。

実際に自分の自転車のスポークをはじいてみると、結構高い音がする。その初期張力は、500~1500Nということになってるらしいのでリンゴ500~1500個分の力、即ち51キロから153キロの力で引っ張っていないと持たないみたいね。随分と幅の広い値で、チョット適当な感じもするけど。

この値は、乗り手の体重と、自転車自体の重さ、加速度やカーブの時の応力、などに抗して一本ないしは数本のスポークで持つように設計されている、ということだ。建築の場合の安全率は6割増しの1.6だから、同じと考えて、266キログラムの1.6倍、425キログラムの加重を両方のペダルにかけても、スポークは破断しない、ということだ。一トンの半分近くの力をかけても自転車は壊れませんよ、と理解した。間違ってるかもしれないけど。
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