サドル位置は重要だから実際に乗って適正な位置に調整

サドル位置は重要ここでは、サドルの調整を解説していきます。まず基準となるフレームに跨り、ヒザや腰、くるぶしなどの角度を計測して、サドルの高さ、前後位置、角度をセッティングしていきます。しかし、ここでセッティングしたサドル位置はあくまでもベースとなります。

身体にフィットしたサドル位置は、実際に走行しながら調整していき、最終的に自分に合ったサドル位置にアジャストしていきます。無駄なくペダリングが行なえて、長時間の走行でも疲れない位置が、最も適正な位置ということです。

何度も言うようですが、あくまでもここで出したサドル位置は、ペースです。とにかく ロードパイクで走り込み、自分の身体に合った位置を探り、ベストな位置を見つけていくことがサドルフィッティングなのです。

サドルの位置が低すぎると、ペダルの回転は速くなりますが、ヒザが伸びきらず、パワー不足となります。また、サドルが高すぎると、ペダルが下死点に行った際、足が伸びきってしまい、力が充分に伝わりません。

このように、サドルの高さを合わせるということは、長時間の走行や、スムーズなペダリングを行なうには、非常に重要となってきます。さて、サドルの高さを出すには、まずフレームに跨り、ペダルが下死点にある状態で、実際に走行するときと同じようなアンクリング(くるぶしの角度)を再現します。

そして、くるぶしからヒザ関節のおおよその中心、ヒザ関節の中心から大転子(大腿骨上部の隆起した部分)と腰骨の中間辺りまでを線で結んだ角度が大体150°となるよう設定します。ロードバイクをどのように乗るか、例えば、スプリンターやヒルクライムなど、その仕様によっては、若干150°から前後しますが、乗り始めたばかりの方は、150°に合わせるのが一番適正と言えるでしょう。


座ったときの座骨の位置とペダリングしやすい位置に座ることが重要基本的に走行中は、常に座っている部分です。サドルの位置が後方過ぎると、広い部分に座っている場合、股関節や背骨が詰まり気味になり、力が入りづらくなります。

また、漕ぎやすい位置のまま先端の細い部分に座っていると、骨盤が安定せず腰前後の負担が強くなります。逆に前方過ぎると、ペダリングは容易になりますが、ヒザが伸びきらず、パワ一を充分に伝えられなくなります。ペダリングしやすい位置でサドルの広い部分に座骨が来るよう、前後の位置を調整することが大切となります。


シートまわりのフィツティングQ&A

シートまわりはフィッティングの要。パーツセレクトからセッティングまで、ポジション変更時には特に気を遣う箇所だ。サドルやポストはサイズと形状に注目しよう。さらにお尻のフィッティングとしてレーサーパンツも追加した。シートまわりの悩みを解決する糸口をぜひ見つけてほしい。

Q.お尻の痛みを解消する特効薬はありますか?
A.ポジションとサドル自体を分けて考えましょう。
お尻の痛みは誰にも理解してもらえないと、本気で悩んだこともあります。でもそのおかげで痛みに対する経験値が上がり、その原因を理解できるようになってきました。この痛みは、一発で解消させる特効薬を探す前に、原因を探す必要があると思います。

一つはポジションの問題。レースでは数時間を同じポジションで走り続ける必要があります。最大のパワーを出力しながら、上半身をはじめ、一般ライダーよりかなり「キツい」ポジションをとり続けます。

ただしキツいといっでも、トップライダーはうまく上半身と下半身に分配して走っています。だから必要以上にサドルに対して体重をかけません。長時間のレースでは疲労が重なり全身に疲れが出てきますが、フォームを研究して改善したところ痛み自体はかなり軽減されました。

だから多くの人はフォームを矯正することで、痛みはかなり軽減されると思います。レースポジションは一般の人には真似できないフォームかもしれませんが、荷量を上半身と下半身に分散させる理想的なフォームは、どのようなスピード域にもあります。

友達やショップの人に自分のフォームを見てもらうことをお勧めします。
フォームがある程度しっかりしている人の場合、二つめの解決方法としてサドルの形状を変えることは有効でしょう。私の場合、フォーム改造後にも、痛みはロングライトの際に残っていました。しかし加年に市販が開始されたBGとの出会いによって、その問題も劇的に解決されました。ただいずれにせよ、最初からサドルそのものを痛みの原因のすべてと考えずに、まずフォームを疑うことは解決への重要な糸口です。

Q.サドルはいろいろ試すべきでしょうか?
A.はい。経験豊かなライダーの意見も参考にお尻の痛みは万人に同じではなく、個人差がかなりあるものだと思ってください。同じような体格でも、座骨の幅や臀部の形状など、お尻全体の形がみな少しずつ違います。

もちろん男女ではサドルに当たる部分の違いもあり、一般的に他人にはサドルの善し悪しを最終的に判断することはできないでしょう。ただし、経験豊かなライダーやショップスタッフはいろいろなサドルを使ってきているため、そのような人たちが勧めるサドルならば、一度は素直に試したほうがいい場合が多いのです。もしショップでさまざまな形状のサドルを試せるサービスなどがあれば、今使っているサドルと違うものも試してみてください。

サドルを試すのは、自分のお尻に合ったサドルを探す作業の中で非常に大切なことです。なぜなら、最適のサドルを探すだけではなく、外れのサドル、つまり自分に合わないサドルの形状を見つけることにもなるからです。これはカタログに載っている多くのサドルから、形状や硬さの好みを自分なりに絞っていくことにもつながります。

ただし、あくまでも他人の意見は自分自身の好みと違う場合があります。形状はよくても硬さが気に入らないなど、指で押しただけではわからないこともあります。座ったときの快適性は自分自身で経験するのが一番なので、まずは乗ってみて決め
ても遅くないと思います。

Q.サドルの角度に正解はありますか?
A.あくまでも水平が基準と考えましょう。水平のほうがお尻の痛みや腰の位置などの基準を作りやすいからです。前下がりや前上がりにしていると、フォームそのものが悪いのか、サドルがお尻にフィットしていないのか、判断基準がブレでしまい原因がわかりにくくなります。角度は無限ですから、いじり出すとフィッティングそのものもキリがなくなってしまいます。コンディションの善し悪しを見るときにも、基準作りをしておけば何が悪いのかを見つけ出すことができ、解決への早道になってくれるのです。

もちろんフォームを見直すときにもサドルの角度は重要で、このときもやはり「座面が地面と水平が基準です。角度はあくまでも最終的な微調整と考えたほうがよいでしょう。自転車をレースで使う状態にして、見た目ではなく、きちんと計って水平に合わせます。こうすることで、サドルが基準線としての役目を果たしてくれます。

もちろんフルサスバイクの場合は、サスペンションがライダーの体重で沈む状態での設定が必要になります。もしサドルの角度に変化をつけるならば、それはサドルがヘタッたときです。サドルは本当に少しずつですが、ライディングによって前部を中心に減っていきます。このヘタリに気づかないと、いつの間にか痛みが復活することもあります。

本当に微妙ですが、角度が変化しているからです。どのくらいでヘタリに気づくかといえば、基準としてはパワーをかけたときの。収まりが悪い感覚を覚えたときです。サドルにパワーロスが感じられたとき、ともいえるでしょうか(よく乗り込んでいる人なら、新品に交換したときに違いをはっきりと感じとれると思います)。

Q.好みのサドル角度が出せません
A.シートポストによって傾けられる角度が異なります。シートポストはフレームのシートアングルに合わせて傾斜して取り付けられています。その微妙なシートアングルにより、サドルの水平が出ない場合もごく稀にですがあります。

また、シートポストの中には角度の振り幅が栖端に少ないものもあり、その場合は交換する必要があります。特にジャンプバイクなどにはシートチューブの角度が極端に寝かものもあるので、その場合のパーツセレクトはショップに相談しましよう。ただしいずれにせよサドルはあまり極端な角度にしないほうが賢明です。なお、ヤグラに角度目盛りのあるポストはセッティング時に便利です。

Q.サスペンションシートポストの選び方は?
A.大きく分けて2 タイプがあります。方式は大きく二つに分かれます。普通のシートポストとほぼ同じ形をした、上下にストロークするテレスコピックタイプと、リンク機構を内蔵したリンクタイプです。どちらもMTB の前後サスペンションに比べるとかなり簡素な構造を持ち、路面から衝撃を受けたときに動きます。テレスコタイプが上下に動くのに対して、リンクタイプは前後にストロークします。ともに一長一短があり、選択はライダーの好みに依存します。どちらも機能は小刻みな振動を解消するもので、オンロードや比較的良好な路面のオフロード向けです。

Q.サドルを後ろにずらしたいのですが…
A.セットバックしたシートポストがあります。フレームの容量を超えてサドルを引きたい後ろ乗りのライダーにはセットバック、つまり大きく後退の度合いを稼げるシートポストが、いくつかのメーカーからリリースされています。シートポスト自体が途中から曲がっているものと、ヤグラ自体が大きく後退しているものに分かれます。曲がっているタイプは、フレームに差し込めるのは真っ直ぐな部分だけなので、サドルを大きく下げたい場合は注意しておきましょう。

Q.レーサーパンツで効果があるのですか?
A.まず「動きやすさ」が違います。初心者には身に着けるのに勇気のいるカタチかもしれませんが、やはりスポーツをする限り、そのスポーツの動き回応じた形状と機能を持つ専用のウェア類を使用したいものです。歩くためのパンツではしわが寄ってしまい、それが脚の動きをかなり妨げます。やはり実際のライティングにはレーサーパンツ着用をお勧めします。


menu
ページのトップへ戻る