日本人のライダーポジションに合わせた乗り方をしよう

自転車のフレームフレームにはあっても、多くのパーツに女性用はない
握力の問題やライティングの際の恐怖感の違いなども述べておかなくてはならない。
握力は成人の女性の場合、同男性の約半分と言われている。手のサイズに男女差がないというデータがあるとは言え、ハンドル周りを[にぎる]動作において女性の方がよりデリケートになる。

もちろんステム・ハンドルはもちろん、レバーの握りしろなど、パーツ内で調整幅があるので、それを利用して理想のポジションを見つけたい。他人のアドバイスよりもライティングそのものに慣れることも大事だろう。理想ポジションより少し楽に乗れる所から始めてみたいものだ

レースの高速化とポジションの変化
昔のトップレースのリザルトをみると、昨今のレースの高速化は明白である。ではレースの速度自体が変わっても、自転車のサイズには影響はないのだろうか。もちろんだが大いに関係してくる。何故ならばプロレースでは高い出力を長時間出し続ける事でレースは進行しているからだ。

そのため、長時間にわたりスピードを維持できるよう、昔に比べてフォームを変える必要がある。そこで現在のフォーム見てみると、多くのライダーが「後ろ乗り」になっているのが分かる。

後ろ乗りは前乗りより一時的に大きなパワーを出すことはできないが、パワーバランスの面では非常に有利なポジションだ。つまり、ライダー達が長時間にわたって高い出力を出せる効率の良いポジションを探った結果だ。これは後ろ乗りと前乗りとのペダリングを比較・研究した結果からも証明されている

ダウンヒルバイクはさらに特殊なフィッティング
DHを含めた下りのテクニックを要するMTBライティングは、自転車よりも重い自分の体重を前後のどの位置に持ってくるかが重要だ。これは路面変化が少なく、多くの時間サドルに腰かけて走るロードなどの車種にはほとんどない傾向だ。

加えて昨今はサスペンションの進化により、その前後の量配分の重要度にさらに拍車をかけている。サイズには一定の法則があるのだが、個人差がさらにその微妙な乗り味を決定しているといってもよい。

つまり縱の動きは射本の柔らかさなどにも影響されやすいのでロードなどに比べて、同一のボディサイズをもつライダー間でもかなり違ったフレームサイズということが実際にはあり得る

クランクの長さを変えて、自分の乗り方に合わせる
クランク長については昔から身長の約10分の1と言われていたが、現在ではロードを中心にもっと短くなる傾向がある。これは回転を維持する傾向が以前より強まっているからだ。

ライダーの経験に関わらず、身長差が10cm 以上あっても同じクランク長であることは珍しくない。特に体格の小さな日本人では市販バイクの設定クランク長よりも、もっとクランク長を短く設定すべきだという意見も少なくない。

またライダーでもオンシーズンとオフシーズンでクランク長を変えているライダーもいるほどだ。もちろん一般ライダーでもクランク長を変えた事で劇的にペダリングがよくなった例もあるので、試す価値は大いにあるだろう

日本人にありがちな姿勢の特徴を知っておく
ボディサイズの違いに対しては述べたが、最後に骨格の違いにも触れておかなくてはいけないだろう。自転車を含め、どんな運動であっても腰を含めた「体幹」が重要だ。

これは腰骨に対して上半身が正しく乗っていることがポイント。これが正しくとれていれば手足に無駄な負荷をかけることがない。説明するのは簡単だがこれがなかなか難しい。

日本人は総じて意識して正しい姿勢を取る必要があるのだ。また欧米人との違いはその上半身を折り曲げる角度の違いにもある。日本人は腰骨の付いている角度が欧米人より立っており、背中を曲げにくい。

そのためにあの折り畳まれたような低いプロライダーのポジションには苦痛を覚える人も多い。各ボディサイズに加えてこんな骨格の違いがあるので日本人は独特のポジションをとる必要がある

フィッティングの強力な味方「シファックポシュチュアルシステム」

2004年春にフランスの自転車界に登場して以来、同国で絶大な信頼を得ているフィッティングシステムがある。それが「シファックポシュチュアルシステム」である。このシステムが2004年秋、とうとう日本にも上陸する。さっそく同システムの詳細を追った。

システムを開発したフレームメーカー「CYFAC」は、フィッティングにおける3大要素としてハンドルの幅・高さ、サドルとハンドルの距離・落差、グリートの位置とクランクの長さを挙げる。この3点の正確な数値を出すために、同システムでは9簡所の身体測定を、バイオメカニクス(生体力学) に基づいた測定基準に従って行う。

生体力学を用い、共通した基準を設ける事で、これまで、股下のサイズなど計測のたびに最大で3~5cmもの誤差が生じていた身体測定箇所が、すべて誤差1mm前後という正確さで特定でき、より厳密な計測が可能になったのである。

このようにして計測された身体データと共に、各人の年齢、レベル、乗り方に合わせた6項目(競技、シクロツーリスト、グランライド、タイムトライアル、ピスト、トライアスロン) を選択し、さらに靴とペダルの種類も加味し、フィッティングサイズを導き出す。

また、データ算出は、3000 件を超えるテストデータを基にしており、日本人にも十分対応している。このため、同システムの結果を使用すれば、日本人でもヨーロピアンフレームを100%フィットさせる事ができるのである。
ぜひ一度、理論から導き出された自分のサイズを体験して欲しい。快適に走行している自分に驚き、スポーツ自転車の奥深さを感じられるだろう。
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