スポーツバイクに乗る人は安全のために乗車前に点検をしよう

安全のために乗車前点検ライダーや周りの人間、また自転車を守るためにも、しっかりとした整備の技術は必須となります。さらには自転車本来の能力を引き出すための重要なポイントでもあるのです。ここでは、ロードバイクに乗るなら当然知っておくべき、必要最低限の乗車前点検について紹介します。

ロードバイクは、あれだけのスリムなボディに駆動系、制動系、変速機など様々なメカニズムを搭載しています。人間のロードバイクという乗り物に対する、より早く、より快適に、より安全にという、飽くなき欲求が結晶化した現在のロードバイクの構造は、実に合理的でメカニカルな魅力に溢れているのです。

ロードバイクに乗るなら、そのメカニズムを理解し、ある程度の整備技術を持つことが必要となります。ロードバイクをライターやボールペンなどと同じように、何かの目的のための「手段」として扱うのではなく、それに乗ることを「目的」とするのであれば、可能な限り自らの手で管理するのは当然のことです。

特に、ここで紹介する乗車前点検は、ライダー自身、周りの通行者、さらにはロードバイクを守るためにも、大変重要な意味を持っています。どんなに信頼できる整備士に整備をしてもらったとしても、乗車の直前に安全をチェックしてこそ、初めて完全な整備と言えることを覚えておきましょう。

とりわけ注意するべきは、ツーリングなど遠出をする際です。代替交通機関の乏しい郊外へ向かう場合は、機械トラブルによる損害も大きくなります。出発前の点検で、できる限りトラブルの種を取り除いておきましょう。ちなみに公式なロングライ一、アイングのイベントなどでは、整備は一般的に個人の技量に委ねられています。まずはここで紹介している、必要最低限の乗車前点検を身に付けましょう。


出発前の調整が肝心
自転車のトラブルで最も多いのがパンク、次がチェーンのトラブルです。凸凹の山道を走りながら何回もギアチェンジを行うと、どうしてもチェーンが外れやすくなります。未然に防ぐには出発前にフロントディレイラーのガイドプレートやリアディレイラーのガイドプレートなどの位置を調整しておきましょう。

調整が狂ってきたら、レバーを切り替えても変速しないし、チェーンがずれた耳障りな音を発します。こんなときは、ディレイラーを引っ張るワイヤーの張りを調整します。アジャストボルトを動かせば、ワイヤーを張ったり緩めたりできます。うまくチェンジできるようになるまで何回か繰り返してください。


車輪
タイヤは命を乗せている」という言葉通り、タイヤや車輪のトラブルは、非常に重大な事故につながることも多くあり、一番気を付けるべきポイントです。また、ロードバイクの車輪は軽量化とスピードを優先させているため、比較的耐久性が低くなっています。乗車前に必ずチェックするクセを付けて、余計な事故やトラブルを未然に防ぎましょう。

操作系
言うまでもありませんが、ブレーキは一番大切な機能です。常に万全の状態を整えておきましょう。場合によってはパッド、ワイヤーなどの消耗品を交換します。パッドの異物はブレーキ鳴きの原因になるので取り除いてください。シフトは、スムーズに変速できるかを確かめて、ワイヤーを締め直したり、アジャスターでテンションを調整します。

ヘッドセット
ヘッドセットの点検も、やはり安全のために重要と言えるでしょう。ヘッドセットの緩みを放置しておくと、下り坂を

滑り
下りるときなどに揺れが大きくなり、ハンドルを取られて転倒につながるため、大変危険です。ガタはしっかり取り除いてください。ヘッドセットを固定する順序は、要注意ポイントです。

サドル
乗車中ほとんどの時間、自分の体を預けることになるサドルは、しっかりと整備しておきたいポイントです。真っ直ぐ、水平に、ガタつくことなく固定されているか確かめましょう。また、サドルは安全面だけではなくフォームやペダリングにも影響するため、自分に合った細かな調整も必要です。ポジションを記録しておき、乗車毎に確認しましょう。

音で判断するときは、微妙な違いを感じ取る繊細さが必要である
自転車を落としてガタや緩みを判断するときは、小さな音や振動を感じ取る必要がある。ある程度慣れてしまえばわかりやすくなるが、力の入れ具合も大切な要素だ。特にブレーキレバーを引いて自転車を前後に揺するときには、必要以上に力をかけないようにすること。

慣れないと間違えやすいのがフロントフォークのたわみとヘッド小物の緩み。ちょっと前のアルミフォークなどは力を入れるとかなりたわんでしまい、ヘントパーツが緩んでいるかのように感じることもある。またカーボンフレームに代表される接着フレームの場合は、特にフロントフォークに気を付けてチェックする。

なぜなら接着フレームのフォークの場合、ステアリングコラムとフォーククラウンの接合部がごくまれに緩んでしまう場合があるからだ。この緩みの場合はヘッド小物の緩みと区別が難しいのだ。普通はフォークを疑わないことが多いので接着フレームを使う場合は気にしておいた方がいい。

乗車の度にタイヤの空気の確認を行う
普通の自転車とスポーツバイクの違いはスポーツバイクは高圧タイヤなので、乗らなくても次第に空気が抜けてしまいます。

標準気圧が8.5気圧だとすれば、一週間乗らないと6気圧に下がるほどの影響があります。確かにそれでも走ることは可能ですが、空気圧が低いと段差を越えるときリム打ちパンクをしやすいという欠点もあります。

リム打ちパンクとは、道路の段差や岩などに乗り上げ、その角とリムのあいだにチューブがはさまれて穴があくことです。
その他にも空気圧が低いと走るとき摩擦が大きくスピードが出ないなどの影響もあります。軽快車は空気が減っても支障なく走れるけれど、スポーツバイクは空気圧の管理が基本動作となります。スポーツバイクの空気圧は6~9気圧が標準で、走る前に必ずチェックする習慣にしたいところです。

自転車のパルブは、英式、仏式、米式の三種類があります。軽快車は英式で虫ゴムを使い、英式の空気入れはどこでもあります

スポーツバイクは高圧の管理に適した仏式がほとんどですので注意が必要です。キャップを外し、バルブの先端のネジを回して緩め、先端を軽く押して「プシュ」と少し空気を出します。

儀式のようだけど面倒くさがらずに習慣にするといいでしょう。仏式の空気入れの特徴や入れ方は、ホースの先端に口金(ヘッド)があり、まっすぐにバルブの根元まで差し込み、レバーを起こして直角に立てます。根元まで差し込まないと空気が漏れ、曲がったまま入れるとバルブが折れる。

口金はバルブの種類に合うものを使いましょう。ゲージの空気圧を読んで、指定気圧になるまでポンプを押していきます。
指定の空気圧はタイヤの側面に印字してあります(かなり読みにくい)。適正な空気圧になったらレバーを戻してポンプを外し、必ずバルブのネジを締めて最後にキャップをつけます。

仏式は重量が軽く高圧に耐えれます。内部は弁構造で英式の虫ゴムにはありません。高圧にしてから少しずつ空気を抜く微妙な調整もできます。細くて格好いいが乱暴に扱うと壊れやすいです。


パンクをなおす手順
お店に足を運んで大切な一台を選んでも、日頃のメンテナンスを怠ってしまえば乗り心地は確実に悪化する。ビギナーでも空気入れやオイル注しくらいはやりたいところだ。

こうした日頃のメンテナンスをするだけで、車両の寿命もかなり伸びる。
ここではメンテナンスの基本と出先での万が一のパンク対策を学んでおこう。

①キャップを外してから、その中にある小ネジを回して緩める。緩め過ぎると小ネジは外れるので、うっかり落としてなくさないように注意しよう。

②リムに対して直角になるよう、まっすぐ奥までポンプの口を挿し込む。

③バルブの口がまっすぐにしっかりと挿し込まれたのを確認してから、レバーを起こす。

④ゲージを見ながら適切な空気圧まで空気を入れる。入れ終わったら小ネジを軽く締める。小ネジの中はゴム便なので締めすぎないこと。最後にキャップをして元通りに。


購入時にはバルブ形式に注意!
自転車のバルブには実は種類がある。種類によっては使えないポンプがあるので買うときには必ずバルブとポンプの相性を確認して購入しよう。

フレンチバルブ
仏式バルブもクロスバイクやロードバイクなど、スポーツタイプに使用されることが多い。

ウッズバルブ
英国式バルブ。日本に流通している一般的な自転車に最も多く使用されているバルブの形式。

シュレーダーバルブ
米国式バルブ。1970年代にアメリカで誕生したというMTBに採用されることが多いバルブも


事故防止だけでなく乗り心地の向上のため習慣づけよう
乗車前点検は安全のためにぜひとも行ってください。車体のガタつきを締め直すことで乗り心地も向上します。また、ハンドルやブレーキ周りなどは、乗車前点検をするだけで、事故の危険回避にもなります。面倒に思うかもしれませんが、一度習慣にしてしまえば、時間もかからないので、ぜひ継続できるように頑張ってください。

特に大切なのは、タイヤの空気圧です。これはできれば毎回チェックしてほしいですね。空気圧が低いと、道路の段差などに乗り上げる際、ホイールとコンクリートでタイヤが潰れ、中のチューブがパンクしてしまいます。出先で困うたことにならないためにも、空気を入れる癖をつけましょう。空気が十分に入っていれば、スピードも出しやすくなりますし、ペダルも軽くなりますよ。


チェック項目
タイヤの空気圧は適切?
ハンドル周りにきしみがない?
車体を落として異音はしない?
ブレーキの利き具合は?
タイヤを回して異音はしない?
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